C06
ギャラリー ヤマキ ファインアート
(神戸)
京都を拠点に活動する小清水漸(1944-)と狗巻賢二(1943-)の作品を、「色彩と物質」をテーマに紹介する。「もの派」の中心作家として高く評価される彼らは、今日まで日本の前衛美術を牽引してきた。一般的に、禁欲的でストイックなイメージで語られる「もの派」だが、彼らは伝統的な日本の色彩や物質感覚を斬新に取り入れることによって、「もの派」以後の新しい表現を切り拓いた。関東にいた「もの派」の作家に先駆けて、彼らがその革新を自覚できたのは、京都という伝統と革新が同時に育まれる地域に根ざして活動していたことが、大きな要因だろう。本展では、二人の作品を対比的に展観することによって、従来注目されてこなかった「もの派」の別の側面に光を当て、京都で起こった前衛芸術の豊かな展開を紹介する。京都という街とともに、表現を深めていった彼らの軌跡をたどることACK2021現代美術の祭典に最もふさわしいだろう。
Gallery Information
ギャラリーヤマキファインアートは2006年7月、神戸の中心街にオープン。1960年代末から70年代はじめにかけてフランスに起こった美術動向のひとつ、シュポール・シュルファスの巨匠ルイ・カーヌの個展で幕を開けました。
年5回以上の展覧会を企画し、日本とフランスの戦後美術作家をはじめヨーロッパや国内外の若手作家の作品まで、幅広く精力的に紹介している画廊です。
同時に海外のアートフェアにも積極的に参加しております。アート・バーゼル香港には2013年から2019年までの間、6度参加,ny フリーズ等にも参加し日本の現代美術を国際舞台で継続して紹介しています。
近年は戦後作家を継承する若手にも意欲的に紹介し、世界のプラットフォームでの展開をしております。また、美術館などに所蔵されている画家の作品なども手にとって見られるのも魅力の一つです。